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施日文森田论著1----中国と日本の対人 恐怖症の特徴と相違

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发表于 06-6-9 16:50:18 | 只看该作者 回帖奖励 |倒序浏览 |阅读模式
中国と日本の対人 恐怖症の特徴と相違
施旺紅 黒木俊秀 田代信維 九州大学大学院医学研究院精神病態医学
はじめに
        対人恐怖症は日本人に多い神経症である。とりわけ青年期に見られ、それらの診断,治療は青年期精神医学臨床における重要な課題になっている。対人恐怖症については森田1)、高良2)をはじめ、,発症病理、症状特徴及ぶ治療方法に関して詳しく研究していた。      

       中国は日本に比べて対人恐怖症について研究はかなり遅れている。近年の改革開放によって経済発展に伴い,競争も激しくなり,神経質症の患者の数も増えてきた。特に対人恐怖症は増加している。そこで,中国と日本の対人恐怖症の特徴と相違について、日本での研究と数少ない中国での研究を比較検討し、その異同について調べてみた。

方    法
   日本の対人恐怖症について研究論文と著書、治療症例と生活発見会の体験記を調べ,また中国の対人恐怖症について研究資料を集め, 両国の文化と対人恐怖症の関係、患者の発達過程、発症病理,症状の構造,特徴について分析し、両国の対人恐怖症の特徴と相違を比較検討してみた。

表1 日本文化と中国文化の比較
           日本文化          中国文化
 
家族関係     核家族             核家族、 大家族
      母子の結びつきが強い   両親と子供,家族親戚の結びつきが強い
 
対人関係 人と人の触れ合いや    個人として存在し, 独立した個人同士
     関係づけ、年功序列    の相互関係、年功序列、世代の上下関係
 
行動方式  滅私奉公、全体主義、      唯我独尊、個人主義、
      関係念慮 曖昧         自己満足 自惚れている 
社会特徴  ホンネとタテマエの使い分け  社会の仕組みに協調性に乏しい、
                                                                             葛藤が起こりやすい
 


            診断分類
    日本では対人恐怖症という概念が幅広い。
   ①軽症:平均者の青春期と言う発達段階において,一時的に見られるもので、正常範囲の人見知り ,気遣い,対人緊張を言う。
   

②定型:即ち神経症レベルのもので、臨床像の特徴が五つに分けられる:a自分には相手に不快緊張感を与える欠点があると感じている(対人性を持つ欠点の存在)、 bその存在に関する確信はきわめて強固である(確信性)、cその欠点は相手と所作や行動直感的に感じ取られる(関係妄想性)、 dこの妄想体験は一定の状況内にとどまり,それ以上に発展することはない(妄想体験の限局性),e生育歴や性格,状況要因などから症状形成が了解的に把握できる(了解性)。  
   

③重症:境界レベルで 関係妄想,怯え、加害妄想がある。精神病と鑑別に迷う。


表2亜型分類(症状の特徴による分類)の比較

塩路(1997)       林雄標(1998) 
  
対人緊張     56.1%      
視線恐怖     31.5%      対視恐怖  25.0%
自己視線恐怖、17.9%      
正視恐怖       3.4%      
横目恐怖、     3.4%
醜形恐怖、     2.6%      醜形恐怖  4.0%
赤面恐怖、   12.8%     赤面恐怖 26.4% 
表情恐怖、     6.4%       表情恐怖  26.4%
自己臭恐怖、   5.6%
会食恐怖       2.1%      振舞恐怖  17.6%
唾液嚥下恐怖、 0.9%

表3 中日対人恐怖症患者発達病理比較
 日本         中国         中国
親子問題点(鍋田)親子問題点(季と許)若年挫折(林ら)  
 被支配型        拒絶      厳しい躾
 過保護型        過保護型    片親養育
 被期待型        愛情不足    両親不和
 問題型         処罰     ライフイベント
 

表4 日本と中国の対人恐怖症の違い
                             日本人                 中国人
発達病理    親の過度の愛情    親の間違った教育方式、
                                                                   若年ライフイベント、自責行為 
対人関係のよる 人からの承認(賞賛,表彰) 自らの承認(自信,誇り)
自我尊厳    を重視する        を重視する
 
自己病理像   人の評価が気になる     自己へ評価が低下する
       (加害念慮、劣等感)    (自己否定,自己卑下,劣等感)
 
神経症の中の割合    約30%      約2%
 
症状特徴     自己視線,自己臭,    手足,身体の震える振る舞い
                           会食恐怖が多い              恐怖が多い

考察
中国と日本の伝統文化は似た所が多いが、両国の国交が閉ざされた後、長い間に独自文化が発展し、社会制度、生活習慣、教育方式など違いが起こっている。その文化の差異は対人恐怖(社会恐怖)の違いに見られる。

 まず、中国ではDSM-ⅣとCCMD-3によって社会恐怖を診断し、社会恐怖と対人恐怖はほぼ同じだとされる。日本では対人恐怖症の概念は社会恐怖より幅広くて、単なる人見知り程度のものから、分裂病者の訴える対人恐怖の症状と混同される程度のものを含んでいる。



 神経症の中で対人恐怖症の占める割合は日本人が高い(30%ぐらい)、中国は低い(2%)。これらの違いは、その基本にある人間の欲望に関する価値観の違いによることが示唆された。即ち,中国人,日本人ともに自我尊厳の欲求が脅かされて、対人恐怖が起こるが,

日本人は人からの承認を重視するのに対し,中国人は自らの承認を人からの承認よりも重視することによると考えられた。中国人と日本人の対人恐怖症の違いは,自分を自ら承認することへの失敗か、人からの承認を気になるかの違いある。


 また、対人恐怖症の治療について、鈴木17)、山下18),笠原18)の研究によると、関係妄想性の対人恐怖症では高度改善率は低く、高度改善までの平均時間が長い。即ち、関係妄想性対人恐怖症は治りにくい。



田代の理論19)によると、対人恐怖症の治療基本は、患者の自我尊厳と自我評価を回復させることである。以上の研究はどのように森田療法を生かして、中国と日本の対人恐怖症の治療をするとよいのか更なる研究が必要だと思う。 
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发表于 09-1-7 19:01:36 | 只看该作者
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