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标题: 施日文森田论著2----対人恐怖症の心理機制と森田療法の作用機序 [打印本页]

作者: shiwanghong    时间: 06-6-9 16:51
标题: 施日文森田论著2----対人恐怖症の心理機制と森田療法の作用機序
対人恐怖症の心理機制と森田療法の作用機序
施旺紅 黒木俊秀 田代信維 中国第四軍医大学心理学研究室 九州大学大学院医学研究院精神病態医学
はじめに
     対人恐怖症は外国に比べて圧倒的に日本人に多い。対人恐怖症の原因としては社会文化的要因,素質,生活歴など種種の因子が考えられる。森田療法は神経症一般の治療に有効であり,


特に対人恐怖症の治療に有効性が高いが,その治癒過程の理論的裏付けが乏しい。対人恐怖症の心理機制は何か,森田療法の作用機序は何かを分析してみた。
方    法
   日本の対人恐怖症の研究論文、著書、治療症例と生活発見会の体験記をを調べ, 症状,構造,発症病理,治療例から心理機制を推測し、また対人恐怖症患者たちが生活発見会で森田理論を勉強し,治癒した体験記を集め、森田療法の作用機序を検討してみた。

        対人恐怖症の成因
    1)日本の特異な社会文化的構造
       高良は「対人恐怖症と日本人の歴史的社会的環境」と言う論文の冒頭で、「アメリカ、欧米の対人恐怖症は極めて少ない」と述べた。高良をはじめ、

    西園など学者は神経症の1/3以上が対人恐怖症によって占められていると報告していた2)。このような病態の日本における好発は一種の文化拘束障害 (culture-bound disorder)だと考えられている。




  川島によると、日本人の基本的な対人関係特性は,日本人の家族あるいは家族集団をモデルとして、一般に次のようにまとめることができる。①対人関係の最優先、②個人的な縁と「恩顧」、③親密さへの欲求、④相互依存性などである。



   また「恩」「義理」は、そうした関係を支えるモラルとなっている。
   安田の調査による、対人恐怖の訴えのなかで,最も出現度の多いものを10位まで列記してみる:
  ➀人と円滑に交わって行きたいが,上手く行かない.
  

  ➁自分の表情や態度が変だから、他人が変に思ったり嫌な顔をするので苦しくなる。
  ➂時々他人に悪い感じを与えたような気がして苦しい。
  ➃他人の見ているところで動作する時自分の動作が一々気になりぎこちなくなる。


   ➄よそに出ると,あるいは大勢の中に出ると,他人が常に自分の顔や動作を注目しているように思う。
   ➅ 少し親しくなった人,はじめてあった人,異性長上に対して恐怖を感じる。
   ➆人にバカにされはしないか,軽く扱われはしないかという気が強い。
   

  ➇視線のやり場に困って苦しむ。
  ➈人と対立的になって苦しむ。
  ➉人が集まって話をする時、いつも話しが出来なくて孤立して苦しむ。



 

2)  対人恐怖症の発達状況
   精神分析の仮説からすれば,あらゆる心因性の精神疾患の原因は,発達上の問題に帰せられるものである。多くの研究者は対人恐怖症の発達状況に、ある特異性が見出されるという印象を抱いている。発達の問題について、

ひとつは幼児期からの家庭内状況であり,もうひとつは学童期,小学校から中学校にかけての同年輩間での状況である。家庭内状況は親に対して患者がnegative なイメージを抱いている意見もあるし、positiveなイメージを抱いている意見もあります。


  鍋田は、対人恐怖症患者の発達状況を類型化し、以下のように示した。
1.被支配,被溺愛型(支配的な親の自己愛の対象にされている者)。
2.被過保護型,a:保護されるとともに同性の同胞に劣等感を抱く者, b:自己主張しないで,ひっそりと母親に寄り添っている者,

c:保護的な世界にいて,突然,他者からの軽蔑的拒絶的態度に直面させられた者。
3.被期待型(親の期待する自己像に必死に同一化しようとしている者),a:期待に応えてきた者(自己主張が無い者),b:期待に応えられなかった者。

    4.自己愛型(激しい幻滅に出会った者)。
  5.同胞間で爪弾きにされた者。
  6.自分に何か特別に、他者に隠さなけてはならぬなものを持つ者。
   日本の対人恐怖症患者の発達病理は主として親子関係によってもたらされ,親の過度の愛情が問題とされる。         


 中国の対人恐怖症の発症病理は日本とちがって、季益福たちによると、親の教育方式の問題として拒絶、過保護、愛情不足、処罰などがあり、特に処罰は対人恐怖症の発症頻度が高い。


また若年時,ライフイベントによって他からの評価による劣等感,未成年不良性行為による自責,自己卑下感が対人恐怖症の主な原因であるとしている。



3)発症以前の性格
  対人恐怖症の発症は患者の特定の性格傾向と繋がりがある。ある人々が神経症に陥り,他の人々がそうはならないのはなぜであろうか。森田はそれが先天的であるか後天的なものであるかは問わないとして,

人間には神経質的な素質をより強く持つ者とそうでない者がいると考える。神経質素質とは,その性格において内省的であり,自己の身体的ならびに精神的な病覚に鋭敏であり,これに強くこだわる心の偏りである。これを森田は「ヒポコンドリー性傾向」と呼んだ。


   神経症の人の基本的な性格特徴は、次の4つになる。(1)自己内省的、理知的、意識的である:反省心が強く、まじめで責任感が強い。自己の心身の現象を細かく分析しわずかの弱点・欠点をも過大視し、劣等感をいだく。観念的理想主義。(2)執着性が強い :ねばり強く、忍耐強い。物事にこだわりやすく、融通がきかない。

(3)感受性が強く心配性 :こまかいことによく気がつき、人の気持ちを思いやる。 不安や苦痛に過敏となり、取り越し苦労する。行動は消極的、タイミングを失う。(4)欲望が強い :向上欲・完全欲が強く、努力を惜しまない。几帳面。短所として完全主義に陥りやすく、不完全に悩む。


発症機制
対人恐怖症の発症機制はMaslowの基本的欲求で見ると患者は主に自我尊厳の欲求や愛情欲求が脅かされている。 「まず,所属と愛情の欲求」がある。その上位に「自我尊厳の欲求」がある。個の欲求には自分で自分を認める自信と,他人から自分が認められたいという欲求がある。たとえば表彰や勲章などは後者の欲求を満足させる

  対人恐怖の患者は自分に自信なく、人からの承認ばかりを気にし、赤面恐怖や視線恐怖など症状が起こり、自分がだめと思い、他人に迷惑をかけていると悩む。Maslowの第3段階欲求「所属と愛情の欲求」とその上位に「自我尊厳の欲求」が脅かされていることは見える。

 精神機構モデルから見た神経症の森田理論(田代,1990)
森田療法の作用機序
森田療法で対人恐怖症を治した25症例を分析してみた。 その結果、森田療法の作用機序は大体三つに分けられた。

1)森田理論で体得し、患者は自我尊巌、自信、勇気を回復する。
症例A:Aさんは文科へ行きたいが、父はどんなことがあっても、商人にすると考えている、父と意見があわず、自分が忘恩者の名を受けないかと悩んで、同室生徒間の赤面、衆人に注視されることが恐ろしくて,電車に乗\らず、


卑屈を感じ、将来とても社会に立つことできないことを悲観し、退学して,引きこもり、赤面をきにし、遂に自殺したくなった。入院後、「この煩悶は自分だけでなく、誰にも一度は起こることである。赤面恐怖は人より強くありたいという自我尊厳欲求の過剰からである。苦悩を苦悩として、それを苦悩した時、その苦悩を忘れた」と認知された。

2)作業で、小さな成功の喜び、小さな達成感を得て自我尊厳を回復する。
症例B:Bさんは自分想像で自分の視線が鋭いにではないかと、いらいらshている。相手がちょっとでも変な態度をとったりすると、すぐ自分の目つきが悪いからだと思い込んで,


瞬きにも心が動揺してしまい、泣きたいくらい思い。何もしたくない。それで、一年で退学した。一週間の臥褥後作業し、考えるより行動、出来ないことより出来ることに目を向け、赤面しながら、振るえながら、希望に向かって前進し、恐怖を振り払って駆け出した。

3)人と比べて、自己評価が高くなり、自我尊厳を回復する。
症例C:Cさんは急性肝炎になり、友達が幸せな結婚したり,仕事に張り切っていたことに対して、自分が何でも出来ないと感じた。また、老いた父母の世話にならなくてはいけない、自分が駄目と自責した。退職した。人に対して異常に緊張し、職場では緊張し

すぎて、めまいがする。人の中にいるのが苦手で、また,人の目と合うのを極端に恐れていた、とうとう眠れない、そして生きたくなくなった。入院治療中、自分だけではなく、自分以上の悩みを持った人もいることを知った。人間には幸福の他に,それと全く同じだけの不幸が常に必要である。幸福を安心,不幸を不安と置き換えてみたい。これは自己卑下を取り除くのにとても励ましになった。
            

まとめ
対人恐怖症の患者は森田神経質に基づいて,環境の変化や,人前での些細な失敗のきっかけで,発症する。発症機制はMaslowの基本的欲求で見ると患者は主に自我尊厳の欲求や愛情欲求が脅かされている。

対人恐怖の患者は自分に自信なく、人からの承認ばかりを気にし、赤面恐怖や視線恐怖など症状が起こり、自分がだめと思い、他人に迷惑をかけていると悩む。患者は認知から意志,行動への流れが「思想の矛盾(葛藤)」で遮断され、「精神交互作用」をもたらし、症状に”とらわれ”、現実問題から逃避する。


   対人恐怖症の治療にあたって森田療法は体得、作業、感情のコントロール、患者たちの行動観察を通じて、患者の間違った認識を変え、あるがまま、目的本位の行動をとらせ、外界に目を向けさせ、小さな成功の喜び、小さな達成感を体験させ、自我尊厳を回復させることによって対人恐怖を治す .




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